きっちーさん的良楽曲 2019年下半期
きっちーさん的良楽曲 その6
~2019年後期
今年は事情が事情であまりライブに行けなかった(本当か?)けど、初めてTIFに行ったり、新しい音楽に触れる機会は意外と多かったかもしれない。
恋花火/secondrate
作詞/Seike
作曲/Seike
編曲/Seike
夏の楽しさと、夏の終わりの切なさの対比が美しい。secondrateのこういう曲を待ち望んでた!と言わせるようなストレートなツインボーカルが映える。10ヶ月連続リリースの締めに相応しい大作。
はやくそれになりたい/キノシタ
作詞/キノシタ
作曲/キノシタ
編曲/キノシタ
00年代のニコニコ動画最盛期(主観)を彷彿とさせる電波ソング。1サビ前のブレイク、サビのクリシェや落ちサビの転調まで、その道の王道と感じさせる気持ち良さがある。トリッキーな構成はヒャダイン氏のそれを少し感じるが、キノシタ氏の他作品を聴くと、しっかりとキノシタ氏の色が濃く出ていることがわかる。
もっともっと -月ノ美兎イメージソング-/Atelier ladybird
作詞/Atelier ladybird
作曲/Atelier ladybird
編曲/Atelier ladybird
VTuberにあまり詳しくない僕でもギリ知ってる月ノ美兎ちゃんのイメージソング。制作は音楽制作ユニットAtelier LadyBird。個人的にALBが作る曲にありがちな展開、手癖がとても好き。キャッチーでノれる。
Hail to the world!!/halca
作詞/kz
作曲/kz
編曲/kz
ラジオで一度聴いてから配信を待ち望んでいた楽曲。壮大さの中に低音が響いてリズムが良い、ディスコティック。落ちサビのキメがキマってる。
チャンドゥ・チャンドゥ/きゃわふるTORNADO
作詞/つんつく♀
作曲/Oike、ツカダタカシゲ
編曲/ツカダタカシゲ
TIFでたまたま見かけたアイドル。その時は違う曲を聴いたのだが、なんとなく心地よい曲だなぁと思い家に帰って調べて出会った曲。サビのメロディがグッとくる。半音の使い方が上手くて切なさがあるし、そのメロディに乗せた歌詞のハマり方も気持ちいい。
マジックランデブー/Mellow Mellow
作詞/ MCpero
作曲/ 宮野弦士
編曲/ 宮野弦士
最高のミュージックを作りまくっている宮野弦士氏が作った最高のミュージック。宮野氏の手癖がわかってきてそれにハマってくるとどんどんクセになってくる。聴けば聴くほど良さみが深くなっていくスルメ曲として秀逸。
スパッと!スパイ&スパイス/ツキカゲ
作詞/ヒゲドライバー
作曲/ヒゲドライバー
編曲/ヒゲドライバー
歌詞中に何度も出てくるsとpの子音のアクセントを上手く取り入れて、もはや楽器のように用いられていて耳障りが良い。スパイス、そうしましょう、など特にsは意識的に強く発している気がするが、無意識、サブリミナル的に耳に残る。各楽器が目立つ部分もありバンドサウンドがめちゃカッコいい。
Princess/りぶ
作詞/清竜人
作曲/清竜人
編曲/清竜人
清竜人氏が初めて男性アーティストに楽曲提供を行ったという作品。歌唱アーティストに合わせて全体的にキーが高め。リズムが複雑で難曲だけど爽快感とお洒落さがあって聴いていて気持ちいい。
Home Sweet Home!/三浦祐太朗
作詞/三浦祐太朗
作曲/前山田健一
編曲/前山田健一
イントロ3秒でヒャダイン氏の手癖がわかる。どうしてここまでわかりやすいんだろうかってくらいヒャダインっぽさが出ているんだろう、楽器の多さとメロディだと思うけど。全部同じような雰囲気って訳じゃなくて、同じ人が作ったとわかるけどそれぞれ違った良さがあるみたいな、二番煎じではなくヒャダイン印の箔を押したような作品を作れるのは本当に凄い。全体的にキーが低めだけどドタバタした明るさもある。
ジュブナイルレポート/加速するラブズ
作詞/加速するラブズ
作曲/加速するラブズ
編曲/加速するラブズ
男女ツインボーカルで爽やかでストレートなロックナンバー。サビで跳ねる。サビのメロディーが上下二種類でハモっていて、その両方のメロディーが主旋律になるという構成が素晴らしい。男女ツインボーカル曲の中でも、どちらかがコーラスやハモリのみではなく両者共に主旋律を歌うパートがある曲を好みがちな傾向があるが、この曲はソロパート+ハモリの組み合わせではなく、サビはどっちも主旋律になり得るメロディーを1オクターブ差で同時に歌ってハモるという構成が何度も聞きたくなる中毒性を生み出していると感じた。
わけじゃない/まるりとりゅうが
作詞/ Ryuga
作曲/ Ryuga
編曲/ 山下洋介
ちょっとチャラそうな見た目で身構えて聞いてみたら猛反省した。繊細なメロディーと繊細かつ力強い歌声が相まって世界観が色濃く出ている。歌声に合った曲。落ち着いて始まってサビへ向かうにつれどんどん盛り上がってピークの落ちサビからしっかりと着地する余韻の作りも上手い。りゅうが氏は作詞作曲も行う現役大学生で頭も良いと、スペックが高すぎる...
はじめてのかくめい!/DIALOGUE+
田淵智也氏作詞作曲、田中秀和氏編曲とかいうそんなんもう神曲じゃないはずがないじゃんかって曲。ワードセンスが秀逸すぎる。あとギミックの多さが異常。2番Aメロの畳みかける三連符、裏で暴れるベース、追い打ちを掛けるように激しくなるギターとドラム、全体的に狂ってる(褒めてる)。1番と2番ではサビのAメロもサビの入り方も違っていて、壊さずに変化をつける崩し方が上手い。飽きないし中毒性が凄い。落ちサビでコードが変わるのも好き。オタクはこういうのに軽率に堕ちるのをよくわかってる...
せーので跳べって言ってんの!/本城香澄(CV.岩橋由佳)
編曲/伊藤翼
はじめてのかくめい!がめっちゃ良かったので田淵氏提供曲を漁っていた時に出会った。 とあるツイートで見た”Hey boys, girls, そうじゃない人 覚悟はできたかい?” "どうしてもな理由があれば 心で跳べ”は全ての人に配慮したユニバーサルデザインだ、という発想にものすごく感動した。1番のAメロはほとんどドラムのテンポのみで構成されていてボーカルのメロディーはボーカリストの裁量に全振りしているのもカッコいい。2番になるとAメロにもギターカッティングとかベースラインとかが豪華になって展開していくのが気持ちいい。
Raise Your Heart!!/亜咲花
作詞/亜咲花、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)
編曲/堀江晶太
こちらも田淵氏提供曲。崩しと繰り返しの表現が堪らない一曲。2Aでしっかり1Aとメロディーを変えてきたり1サビと2サビの入り方が違ったりと、飽きさせない工夫というか崩しの遊び方がわかりやすくて楽しい。Bメロは一般的にはサビを盛り上げるための助走部分みたいな印象が大きいけど、この曲ではサビを盛り上げるための方法は1パターンではないというメッセージすら感じる。また、サビに関していうと、1サビは1! 2!...の部分でそのまま間奏へ繋がるが、2サビは1! 2!の部分を2回繰り返し、しかも2回目は大好きになるというフレーズをも繰り返してサビのメロディーをキャッチーに印象付けていて耳に残りやすくなっている。しかもまだサビ続くし... 田淵氏は音楽を文字通り音で遊ぶ表現を多用して作っていて、その手癖が分かってくると聞く方も癖になってくるなぁ...
タイムマジックロンリー/nuance
作詞/佐藤嘉風
作曲/佐藤嘉風
編曲/
横浜発のアイドルグループnuance(ヌュアンス)の楽曲。不安になるようなメロディーと理論を無視した狂気とが噛み合って中毒性が凄い。奇天烈で意味不明なようで、実は横浜最古のダンスホールでタイムワープするというストーリーがあるらしい。いやそんなことよりここまで僕の好きそうな曲があるとは...みたいな衝撃。何があったらこんな曲が生まれるんだろうか...。
いのちのよろこび/でんぱ組.inc
作詞/玉屋2060%
作曲/玉屋2060%
編曲/玉屋2060%
今まででんぱの曲ってあんまり聞いてこなかったんだけど、この曲をたまたま聞いた時にめちゃめちゃ感動した。アイドルの楽曲のテーマが生命の創造とか壮大すぎるんだけど、これを歌えるのは確かにでんぱしか成せないとも思う。玉屋さんの曲っぽさも色濃くて、「さよなら浦島太郎」に似て落ちサビ後のフィナーレ感の演出がめちゃめちゃグッとくる。堕ちてくる隕石を目前にして世界最後の日に人類全員で手を振りながら泣きながら笑いながら合唱したい。そんな楽しいのに切ない走馬灯みたいな曲。”世界の全てが 通じ合えたなら”の(またそれと同じメロディーの)部分、コードも相まってめちゃ切ないなぁ。
ray/BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU
作詞/藤原基央
作曲/藤原基央
某友人がカラオケでデュエットしていてめちゃ感動した。歌える曲なんだ...
BUMPサブスク解禁に乗じてめっちゃ聞いた。ストリングスとミクさんの歌声によって近未来の壮大さを感じる。だからこそいつまでも先鋭的で普遍的であるとも感じられるのかもしれない。
居眠り遠征隊/ずっと真夜中でいいのに。
作詞/ACAね
作曲/ACAね
編曲/Kenichiro Nishihara、Jun☆Murayama
えっ。まずもうボーカルのACAねさんの歌声が圧倒的に良すぎる。跳ねるリズムがめちゃめちゃ気持ちいい。間奏とかアウトロで繰り返されるギターのカッティングが曲中でめちゃ印象的なんだけど、それがイントロとかAメロでは無いから、あれ?と思わせる。サビから裏で流れていて、間奏になるとギターが浮き彫りになる構成、素敵。楽器もボーカルも全部が全部気持ちいいメロディーで流れていて何回聞いても色んな聞こえ方があって中毒性が凄い。
星雲少女/開花-かいか-
作詞/タカハシヒョウリ
作曲/タカハシヒョウリ
編曲/タカハシヒョウリ
無垢なボーカルグループ、開花-かいか-の3曲目となる楽曲。1曲目から歌唱力と完成度は高かったけどさらにテクニックとか演出に力が入って聞き心地のよさが凄い。
解けない界面論/CYNHN
作詞/ 渡辺翔
作曲/ 渡辺翔
編曲/ Mao Sasagawa
全体的に跳ねていて、サビで弾ける。気持ちいい。 サビ前の一瞬暖かくなる感じがすき。界面論は解けないまま、結局6人での歌唱は見られなかったなぁ...
キミなんだから/Task have Fun
作詞/GUCCHO
作曲/GUCCHO
編曲/GUCCHO
キャッチーな曲にキャッチーな振付、これぞアイドルって曲。そもそも最近はアイドルってカテゴライズすることにすら疑問を感じていて、それくらいアイドルと呼ばれる人たちの中だけでもジャンルが多様化しまくっている気がする。その中でもTask have Funは(特にこの曲は)一般的に想像されるアイドルの形、 かわいい女の子がキャッチーな曲を歌って、キャッチーな振付で踊って、みんなで一緒に楽しいを共有するようなパフォーマンスを披露して、みたいなアイドルだと思う。2019年はこの曲を生で見れたことがいい思い出だなぁ。
ラブソングは突然に〜What is the name of that mystery?〜/UNISON SQUARE GARDEN
作詞/田淵智也
作曲/田淵智也
某友人にお借りした音源とライブ映像で突然にこの曲に堕ちた。なんとなく語呂がいいだけの単語を羅列したかと思えば、文字通りラブソングは突然にやってくるし、この小遊びというか、ほんと田淵氏はこういうのが好きだしこういう表現が上手いなぁと改めて感じさせられた。
2020年上半期編に続く...